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7) 禁止事項 ~こんなことはやってませんか?
銀行員の観点から、絶対にやってはいけないこと
(1) 延滞をしない
融資の返済日を守ることが信頼の第一歩です。返済日の前日までに入金をしておくこと。銀行では、延滞管理という業
務もあります。
通常、朝一番に当日の返済日の融資でまだ返済がなされていない会社のリストが上がってきます。もちろん、当日中に
返済をすれば、契約上はなんら、問題はないのですが、延滞管理リストに名前が挙がってきますので、新規融資を希望
するならば、イメージが悪くなります。
(2) 粉飾決算をしない
銀行員はあらゆる観点より、受け取った決算書の財務分析をし、同業他社のデータとの比較をします。絶対に見抜ける
とは言い切れませんが、万一、判明した時は銀行の立場が回収方針になる可能性は十分にあります。
(3) 融資を受けたお金を違う資金使途で使わない
特に、信用保証協会保証付融資の場合での設備資金が運転資金等のに使用した場合が発覚すると、次回はまず利用
出来なくなります。資金使途は確かに自己申告制でありますが、信用を重んずる業界ですので、資金使途の範囲にて
使用しましょう。
(4) 決算書を提出しない
銀行との 信頼関係を築く上で、融資を受けている間は、毎年度提出をしましょう。
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5)融資の断り方
銀行員ならば、中小企業の財務内容を厳しくみれば、必ず弱みを指摘出来ます。逆に言えば、ピカピカの決算書などまず無いと考えてよいです。
つまり、銀行員が融資を断る際に「この点が弱い」っていうのは、ある意味それだけではなく、単なる断る口実に過ぎないのです。それを言われればひとたまりもないのです。
だからこそ、御社の強みを普段から、PRする必要がございます。
具体的には、事業計画書を作成している点、財務資料を作成している点(試算表の作成、資金繰表の作成)、銀行対策としての戦略を持っている点、格付けを上がるような財務戦略をとっている点 です。
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4)銀行担当者がいたら
銀行員も生身の人間です。普段、接点を持っている取引先と全く新規の法人と取り組みする「気持ち」的なものも随分違うのです。
私が、銀行担当者であった時でも、やはり、普段顔の判る取引先の社長、部長からの依頼は、死に物狂いで稟議を書いたりする努力をしていました。
接待をしたり、モノを送ったりすることに意味はあるのでしょうか?
今は、法的な規制が強まり、一昔前に比べて、随分減ってきました。
但し、過剰でなくても、顔の判る関係を作る点では、大切なことです。
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3) 必要書類 ~これだけはすぐに準備しよう
迅速に融資を受けたいのであれば、申込みの際に書類をきちんと準備しておくことが最低条件です。銀行との直接の取引であるプロパー融資や信用保証協会付きの融資、国民生活金融公庫などさまざま形態がございますが、共通して必要なものがございます。
【共通して必要な書類】
◇決算書の写し(3期分 既に提出済みのものは不要)
◇事業計画書(試算表、資金繰り表、業績見通し、銀行別借入明細など財務資料も含む)
【融資形態に応じて必要な書類】
◇現在事項全部証明書(法人のみ)
◇印鑑証明書(法人、個人事業主、連帯保証人)
◇納税証明書(法人税・所得税 その1、その3の3)
◇許可証(飲食業、美容業など)
◇会社案内(商品内容なサービス内容がわかるものが記載あれば、より良い)
◇業者発行の見積書(設備資金の場合)
◇不動産担保(不動産謄本、公図、地積測量図、平面図、間取り図、地図など)
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2) どこに申し込みをしたらいいんだろう
まず、預金取引において、顔なじみの銀行員がいるかどうか、です。
もし、顔なじみの銀行員がおれば、あなたは、最低限、融資においても銀行窓口となりえます。また、融資を受けている銀行があれば、担当者は必ずいます。まずはそれが切り口となります。但し、銀行員は、3年に一度の転勤がございますし、銀行内でのリストラで銀行の営業担当者の削減、支店の統廃合による銀行側の事情で、担当者の変更は日常茶飯事となっていますので、それでも現時点で御社を担当する銀行担当者と接点をもてればいいでしょう。
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8)銀行とのつきあい方
(1) 銀行とのつきあい方は、会社の規模・業況によって異なります。3行のメガバンクとの融資取引ならば、最低年商10億
円、都心部の大型支店ならば、30億円以上はないと、対等に取引をしているとはいえないでしょう。それ以下の規模
ならば、いわゆるビジネスセンターという保証協会やビジネスローンを専門とした一括窓口になります。
(2) 当社のクライアントも、年商10億円以下の企業も多数ありますが、融資をきちんと受けられ、総じて銀行との良好な関
係を維持しています。
「融資を受けるためのポイント」をきっちりおさえているからと言えます。
(3) 当社の融資コンサルタントは全員、銀行で融資の実務経験を持っております。
全ての会社に決算書が異なるように、会社によって融資を受けるポイントが異なります。
当社の融資コンサルタントがきめ細かく対応致します。
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1)銀行の立場からみると
初めて融資の申込みに行くと、とても冷たい対応をされたということをよく聞きます。では、銀行って本当に貸す時は冷たいのでしょうか。銀行員が、貸したいと思う会社と貸したくないと思う会社とは、どのような会社なのでしょうか?確実に言えるのは、銀行員は融資に出世に直結するノルマがあり、「出せる融資はやりたい」と強く思っていることです。そう思わせるには、「実現可能な事業計画書を作成」しているかにつきます。
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6) 融資決裁者は支店長だけど
私も銀行員時代に、800件以上の案件に手がけ、300社以上の会社を担当してきましたが、やはり、会社にとり、一番の窓口となるのは、銀行担当者なんです。
銀行担当者が、「ここの会社に融資をしたくない」と思えば、残念ながら、融資も実行されません。もちろん断りの口実は、先ほどのべた通りですし、おそらく上司にも知らないところで、その案件は、正式な審査を経ずに、却下されてしまうのです。
一方で、きちんと付き合いをしておれば、
ここでいう「きちんと付き合いをする」というのは、御社の銀行担当者に融資の資料を定期的に提供し、事業計画をきちんと話をしているっていう意味です。
銀行担当者の多くは、「自分の採り上げた融資案件で、その資金を使ってお客さんの事業に貢献をしたい」っていう暑い気持ちをもっています。事業資金を融資する本来の銀行の役割を果たしたいという気持ちで銀行に入ります。
よって、銀行担当者には、いかにこの企業に融資をしたいと思わせるかも大切なんです。
もちろん、融資の決定権をもつのは、支店長であり、また本部の審査部長の決裁を取らなければいけません。そんな際に、実数値にもとづいた事業計画書のもとに、財務資料を提出できておれば、それが決裁の決め手になりうるのです。銀行は基本は書面審査ですので、支店長や本部の審査部長が融資案件で顧客とあうことは、ほとんどありません。
いかにきちんとした、財務資料をはじめとする事業計画書を提出できるかにもかかっているのです。
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融資を受けるためのポイントを把握している会社は、そうでない会社より、より有利な条件にて融資を受けているのです。